層雲峡で赤ちゃん連れの日帰り周遊を計画すると、必ずぶつかる壁があります。授乳、おむつ替え、そして温泉です。見知らぬ人と一緒の大浴場に赤ちゃんを連れて入るのは、正直かなり気を遣います。
そこで今回は、日帰りで詰め込むより、層雲峡の宿を拠点にした1泊2日の周遊プランとして考えます。赤ちゃん連れの家族が気兼ねなく湯につかれるかどうかを軸に、層雲峡温泉エリアの宿を6軒集めました。
この記事の選び方(比較表つき)
赤ちゃん連れで宿を選ぶときに見るべきポイントは、部屋の広さより先に「家族だけで使える湯があるか」だと考えています。層雲峡は大浴場中心の宿が多いエリアなので、この一点で選び分けが必要です。
| 宿名 | 温泉・客室 | 食事 | 配慮ポイント | 評点 |
|---|---|---|---|---|
| 湯元銀泉閣 | 単純温泉・家族風呂あり | 会場食 | 貸切風呂無料プランあり | 風呂4.04 |
| 層雲峡観光ホテル | 単純温泉・大露天風呂 | バイキング | 家族での入浴が前提の造り | 風呂3.99 |
| 朝陽リゾートホテル | 単純温泉・二種泉質 | オリジナル料理 | 客室設備が充実 | 風呂4.32 |
| 層雲峡マウントビューホテル | 単純泉・露天風呂 | レストラン食 | アクセス比較的良好 | 風呂3.90 |
| 朝陽亭 | 単純硫黄泉・美人の湯 | バイキング/懐石 | 21時までチェックイン可 | 風呂3.97 |
| ホテル雲井 | 単純硫黄泉・全33室 | 素朴な家庭料理 | 静かな一軒宿 | 清潔感4.8 |
表の価格は2026年9月時点・2名1室の目安で、これ以降の本文で個別に触れる金額も同じ条件です。
赤ちゃんと一緒に湯につかる方法は、宿によってまったく違います。混浴の大露天風呂に家族で入る宿もあれば、無料の貸切風呂で完全に家族だけの時間を作れる宿もあります。まずはこの違いから見ていきます。
層雲峡で赤ちゃん連れに向く温泉宿6軒
貸切もできる「湯元銀泉閣」、7段階の湯温で赤ちゃんの適温を選べる宿

湯元銀泉閣は、層雲峡温泉街の湯の湧き出す源になっている宿です。公式サイトによると、「銀泉閣では、35度から80度まで異なる七つの温度の独自の泉源を持っています」とのことです。
これは赤ちゃん連れにとって地味に大きな情報です。温度が違う泉源を混合して調整しているため、ぬるめの湯を選びやすいということでもあります。加えて公式サイトの案内では「泉源の湯量は毎分140リットルと豊富で、冬には余った湯を商店街の融雪用に回すほか、建物周囲のロードヒーティングに使うなどしています」とあり、湯量に余裕のある宿だと分かります。
設備一覧には「家族風呂」がはっきり記載されています。プランも【BBHグループ160店舗記念】素泊まりプランで貸切風呂が無料になっており、赤ちゃんと一緒に周囲を気にせず湯につかりたいならまずここを検討してよいと思います。
投稿された口コミには「温泉と駐車場付きでコスパ抜群、部屋も綺麗」とあります。評点は風呂4.04、清潔感4.0、宿泊費は最安値目安5,350円からと、層雲峡の中でも手が届きやすい価格帯です。
アクセスはJR函館本線旭川駅で乗換、石北本線上川駅下車後バスで30分。荷物の多い赤ちゃん連れでも、乗り換え自体はシンプルです。
混浴の大露天風呂がある「層雲峡観光ホテル」、赤ちゃんも一緒に入れる開放感

層雲峡観光ホテルの売りは、北海道最大級とうたう大露天風呂です。公式サイトによると、「2015年10月28日水曜日、層雲峡観光ホテルの裏側(南側)に北海道最大級の露天風呂がグランドオープン!!」とあり、峡谷大露天風呂「宇旅璃(うたり)」は湯衣着用の混浴スタイルだと公式サイトの案内にあります。
湯衣を着て入る混浴という形式は、家族全員で一緒に湯につかりたい層にとっては都合が良い造りです。赤ちゃんを片方の親だけに任せず、両親そろって湯船で見守れます。
泉質は単純温泉、効能はリウマチ・神経病、冷え性、疲労回復。評点は風呂3.99、朝食3.64、夕食3.68です。寄せられている口コミには「家族で混浴露天風呂を満喫」とあり、バイキングの評判もあわせて良い施設です。
車でのアクセスは紋別自動車道上川・層雲峡ICより車で25分。EV充電スタンドが1階屋外駐車場内にあるのも、車移動が中心になる赤ちゃん連れの周遊には地味にありがたいポイントです。
最安値目安は5,775円からで、価格帯としても選びやすい宿です。
温泉評価がこの中でもっとも高い「朝陽リゾートホテル」、二種類の美人の湯

朝陽リゾートホテルは、風呂の評点が4.32とこの記事で紹介する6軒の中でもっとも高い数値です。公式サイトによると、「朝陽リゾートホテルの二種類の温泉は、日本で古くから二大美人泉質と言われている泉質です」とのことです。
二種類の泉質を楽しめる宿は、層雲峡の中でも珍しい部類に入ります。効能はリウマチ・神経病。設備にはティーラウンジや卓球コーナーもあり、赤ちゃんが寝ている間に交代で休憩する場所には困りません。
食事はアルプス山岳地帯の郷土料理をモチーフにしたオリジナル料理で、公式サイトの紹介では「北海道の屋根と呼ばれる大雪山系をヨーロッパのアルプスになぞらえ」た構成だとしています。バイキング形式であれば、離乳食が終わったばかりの子でも取り分けがしやすいはずです。
評点は サービス4.15、立地4.07、清潔感4.02とバランスが良く、最安値目安は11,550円。層雲峡温泉エリアの中ではやや上の価格帯ですが、設備の充実度を考えると納得できる範囲です。
アクセスはJR上川駅下車後、道北バスで約30分。札幌・旭川発の送迎バスも2026年3月31日まで運行しており、車を持たない家族にも選びやすい宿です。
バスと徒歩でアクセスしやすい「層雲峡マウントビューホテル」

層雲峡マウントビューホテルは大雪山系黒岳の麓に位置し、公式サイトの効能表記には「【効能】リウマチ、関節症、腰痛、冷え性、神経痛、疲労回復など」とあります。効能の幅が広いのは、赤ちゃんの世話で疲れが溜まりがちな親にとってもうれしいポイントです。
泉質は単純泉、風呂は大浴場と露天風呂。評点はサービス3.91、風呂3.90、清潔感3.88と全体にまとまっています。
JR上川駅からはタクシーで30分、旭川空港からは車で90分。距離はありますが、上川駅からバスで層雲峡温泉まで移動する場合は約30分で着く経路もあり、電車移動中心の周遊にも組み込みやすい立地です。
夕食の口コミ評点は3.90。最安値目安は8,250円からで、素泊まりの事前決済プランなら18,700円という選択肢もあります。設備には卓球や会議室もあり、雨や雪の日でも赤ちゃん連れが屋内で過ごせる時間を作れます。
美人の湯とビュッフェが揃う「朝陽亭」

朝陽亭の泉質は単純硫黄泉。含有量にメタケイ酸が多く含まれる湯は美肌をサポートするとされ、いわゆる美人の湯と呼ばれる部類に入るそうです。
食事は道北の食材を使ったバイキング会場「早紅葉」に加え、公式サイトの紹介では「多くのリピーターを持つ懐石料理『食事処 北番屋』は、変わらぬ高満足度でお客様をお出迎えします」とあります。バイキングと懐石の両方から選べるのは、離乳食を持ち込む家族にも、しっかり食事を楽しみたい大人にも都合が良い構成です。
評点はサービス3.88、客室3.83、風呂3.97。効能は神経痛、筋肉痛、関節痛です。設備には茶室やカラオケルームもあり、館内での過ごし方に幅があります。
チェックインは21時までOKのプランがあり、赤ちゃんのぐずりで予定がずれ込んでも慌てずに済みます。アクセスは上川層雲峡ICより車で25分、またはJR上川駅よりバスで30分。最安値目安は13,420円からと、この中ではやや高めの価格帯です。
33室まで絞った静かな一軒宿「ホテル雲井」

ホテル雲井は、他の5軒とは性格が異なります。かつては50室以上あった客室を、現在は33室まで絞って営業している宿です。
公式サイトの紹介では「決して豪華な設備があるわけではありませんが、その代わりに、こだわりの選書や、お休み前の薬草茶など、お部屋での滞在をより素敵に彩るおともをご用意しております」としており、派手さより静けさを重視した宿だと分かります。
泉質は単純硫黄泉、効能は冷え性、疲労回復、美肌効果。清潔感の評点は4.8と、この記事の6軒の中で最も高い数値です。ただし赤ちゃんの夜泣きなどを考えると、全室畳敷きで静けさを重視するこの宿は、夫婦のどちらかが先に泊まって様子を見てから検討するくらいがちょうど良いかもしれません。
アクセスは上川駅より道北バス「層雲峡」行きにて終点下車、徒歩にて約3分と、層雲峡温泉街の中心からのアクセスは良好です。最安値目安は6,782円からで、価格の手頃さも魅力です。
エリアと交通、赤ちゃん連れの休憩ポイント
層雲峡温泉エリアへは、JR上川駅からバスで30分前後というのが基本の距離感です。旭川空港からは車で90分ほど見ておくと安心です。授乳やおむつ替えのタイミングを考えると、上川駅かICで一度休憩を挟んでから宿入りする計画のほうが、赤ちゃんの負担が少なく済みます。
車移動なら層雲峡観光ホテルのようにEV充電スタンドを備える宿もあります。バス移動が中心なら、朝陽リゾートホテルや朝陽亭のように札幌・旭川発の送迎バスを運行している宿を軸に組み立てるのが現実的です。
- 車移動が中心の場合は、層雲峡観光ホテル(EV充電あり)、朝陽亭、湯元銀泉閣が候補になります
バス・送迎バス移動が中心の場合は、朝陽リゾートホテル、朝陽亭が候補になります 徒歩での移動距離を短くしたいなら、ホテル雲井(バス停から徒歩約3分)が候補になります
よくある質問
赤ちゃんと一緒に大浴場に入れますか。 授乳室やおむつ替えスペースはありますか。 この記事で参照している施設データには授乳室の有無を示す項目はないため、断定できません。予約時に宿へ直接確認することをおすすめします。
日帰りでも周遊できますか。 移動時間だけで往復1〜2時間以上かかるため、赤ちゃん連れの場合は無理に日帰りにせず、この記事で紹介したいずれかの宿に1泊するほうが負担は少ないはずです。
まとめ
層雲峡で赤ちゃん連れの周遊を考えるなら、まず見るべきは湯の形式です。家族だけで湯を独占したいなら湯元銀泉閣、家族で一緒に混浴を楽しみたいなら層雲峡観光ホテル、設備の充実を優先するなら朝陽リゾートホテル。
どの宿を選ぶにしても、赤ちゃんのペースに合わせて予定を詰め込みすぎないことが、結局いちばんの近道だと思います。
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